私にとって犬と生活することは子供の頃からの夢でした。
周りには犬を飼っている友人が多かった為、子犬時代の可愛さはもちろんの事、しつけの大変さや金銭面での負担など責任を伴うことも認識していました。

 

夫の家族は祖母がブリーダーをしていたことがあったり、彼自身も子供の頃から犬を飼っていたりと犬との縁が深い家系。
そんな私たちが5年前に家を建て、犬と生活できる環境を手に入れた時に当然のように出てきた話題は「もし犬を飼うとしたらフレンチブルドッグかボストンテリアがいい」でした。

 

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そして犬をお店で購入する事に強く違和感を持っていた夫は「もし飼うならペットショップではなく施設から譲ってもらうようにしたい」と漠然と思い描いていました。

 

当時、子供はまだ幼稚園に入ったばかりで手が掛かるし落ち着いたらいつか犬と暮らしてみたい。
現実的に「今」は難しいけれどいつかは飼いたい。

 

タラレバばかり思い描いて、いつかはいつかはと思いながらも具体的なアクションは何も取らなかった計画性のない我が家に突然その時がやって来ました。

 


 
 

出会いは突然やって来た

2014年のGW、長年使っていたMacBookが故障して渋谷のApple Storeへ持ち込んだ日のこと。
ジーニアスの神のような仕事っぷりに感動しつつ、私たち家族はその足で代々木公園に向かいました。

 

芝生にシートを敷いてお昼を食べているとフレンチブルドッグが私たちの前に現れました。わー!か、かわいい犬!!!とキャッキャしていると飼い主だと思っていた男性が「実は新しいファミリーを探しているんです」と話し掛けてきたのです。

 

これが我が家の愛犬ムギとの出会いでした。

 

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実はこの日、地方にある動物保護団体が代々木公園でドッグヨガのイベントを開催していました。
ムギは数日前にネグレクト状態だったブリーダーの元から保護された犬でした。

 

「ヤバイ、これは運命かも!!!」

 

とすっかり頭がパァ~っと興奮状態だった私たちは保護団体の代表者と連絡先を交換し、一旦持ち帰り検討することにしました。

 

我が家は兄弟の2世帯住宅に義母が同居する大所帯。

 

そして義妹は犬が苦手ということもあり各自に了承を得るためプレゼンをしました。飼うとなれば自分の世帯だけでちゃんと面倒をみる、頼らないこと!をルールに了承を得ました。
(その後、あっという間にそのルールは崩壊。義妹の犬が苦手もクリアする快挙!)

 

家族と初対面の日 

 

 

保護団体と連絡を取り合って3週間、ついに迎え入れの日がやって来ました。

 

保護団体の代表の方とやって来たムギは状況が掴めず困惑した様子でしたが、人を怖がる様子もなく義母の膝の上でされるがまま。子供たちも興奮気味でした。

 

この日は問題なさそうだったので2週間のトライアル期間を経てから正式譲渡という運びになりました。

 

ご飯が食べられないのでは?寂しくて眠れないのでは?と不安な私たち。その心配もよそにご飯もペロリで爆音のイビキで就寝。

 

ムギはどんなことも受け入れる度量がある犬でした。

 

 

犬らしい生活を送る練習

出会った頃のムギは推定6才の成犬。

 

ブリーダーの元で繁殖用の犬として飼われていたそうです。出産は何度したか分からないほど。
ケージの中でずっと暮らしていたため、腰が極端に細く後脚の筋力はだいぶ弱く歩行が上手く出来ませんでした。

 

そして背骨がうっすら見えるくらい痩せ細り、被毛は所々抜けていて、皮膚は赤く発疹だらけで痒がり、臭いはかなり酷い状態。

 

劣悪な環境で生活していたからなのか…。そんなムギの姿を目の前にした私たち家族は、とにかく元気で健康的な生活を送らせてあげたいと強く思いました。

 

 

迎え入れた翌朝、家族みんなでムギの初散歩をしました。
犬一匹に大人5人子供3人(笑)。それにしてもムギの歩けないこと!!イメージしていた犬の散歩とは程遠いものでした。

 

散歩も全くしてもらえなかったムギにとって外出は情報量の多いショックな出来事だったかもしれません。
最初は抱っこして近所を回ったりしつつ外の世界に慣れさせる散歩の日々でした。

 

 

そして訓練されているかも…と淡い期待を抱いていたトイレ問題は玉砕!
ケージの中だけで暮らしていたので出来る訳ありません。

 

幸いにも息子のトイレトレーニングをした後だったのでリビングでの粗相の後始末も慣れたもので苦にならず、イライラすることもありませんでした。

 

成功したら「とにかくムツゴロウさんの如く褒めまくる」が効いたのか、あっという間に習得!
この時すでに「やばい、ムギ超賢いかも…」と早くも親バカ全開の私。

 

 

ガムの噛み方が分からなかったり、おもちゃにびっくりしたり、すっかり大人になったはずの年齢ですが子犬を育てているような感覚で新鮮な毎日でした。

 

掛かり付けの病院探しと予期せぬ手術

有り難いことに私の住む地域は動物病院が多く点在しています。

 

ムギを引き取ってすぐに動物病院を探し、健康診断を受けました。特に問題はなく、皮膚の薬だけの処方で済み心底安心しました。

 

それから3ヶ月ほど経ち順調に痒みは改善し元気に過ごしていましたが頻繁に股を舐めるようになり不思議に思っていると、避妊手術済のはずなのに生理が始まってしまったんです。

 

インターネットで調べると手術後に不具合がまれにあるという記事がありました。

 

再度、病院に行きその旨伝えると先生はかなり渋い顔で「そんなはずはないので手術しましょう」と急展開。
翌週予約を取り手術する事になりました。

 

 

手術後、夕方には帰宅できるはずが2日間そのまま入院することに!
出血の原因は避妊手術の際に残った糸による化膿でした。しかもその糸は黒いワイヤーでまわりに腫瘍が出来ていたそう。

 

化膿した箇所をきれいに取り除き、念のため週末はそのまま入院する事になりました。「現在、手術で溶けない糸やワイヤーを使うことは殆どないのですが・・・」と病院の先生も言わずもがなな様子。

 

麻酔から覚めたムギと面会し、連れて帰れない寂しさと重い気持ちで帰宅しました。この件はショックが大きく保護団体へこの件を報告する気力もありませんでした。

 

ブリーダーの元でも辛かったろうに避妊手術をしたら化膿…なんでムギはこんな目にばかり遭うのだろう、これからは私たちが責任をもって健やかにのんびり過ごせるようにしてあげようと改めて強く思いました。

 

 

そして明らかに体型は変化し毛はフサフサに 

半年ほど経つと見た目に明らかな変化が見えました。

 

ガリガリだった体はふくよかに、斑だった被毛は艶が出てフサフサに、そして嬉しかったのは腰回りに筋肉が付いてきた事です。

 

特別なことはせずごく普通の清潔で規則正しい生活を送るだけで見違えるほど。

 

また歩くことも苦手だったのに公園で力いっぱい走り回るようになり外出が大好きなワンコになりました。

 

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良く食べて、良く寝て、思いっきり遊んだら休息をする。
ストレスのない生活を送ることが何よりも大切なのだと実感しました。

 

ムギを迎え入れて思ったこと

ムギのように育ってきた背景が全く分からない成犬と共に暮らし始めることはしつけや心と体のケアなど責任と労力を伴います。

 

でも、愛情を注ぎ丁寧に毎日を過ごせば結果はついてくるのだと本当にそう思いました。

 

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ムギが喋れればいいのに…といつも思います。
保護される前はどんな暮らしをしていたのか聞いてみたいし、あなたも色々あったのね…と労ってあげたい。

 

でもムギの人懐っこさや優しさを見ると実はそんなに辛い目に遭ったとは思っていないのかもしれない。
正解は全く分かりませんが今の生活も悪くないと感じてくれればそれでいいかな?と思います。

 

あの日、パソコンが壊れなければ出会わなかったムギ。我が家に来てくれて本当にありがとう。どうか楽しい日々がずっと続きますように。

 

 

 

あなたの「出会い」について教えてください

 

関連カテゴリ:保護犬

 

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