
私がオーストラリアン・ラブラドゥードルを飼ってよかったと思うワケ(もずく・ひじき・くらげ)
水雲(もずく)・6歳・男の子
飛直(ひじき)・5歳・男の子
海月(くらげ)・1歳・女の子
出会い
先住犬でキャバリアの子を二匹飼っていました。そのお姉ちゃんの方だった茶目(チャメ)を12歳で見送った時に、妹の志染(しじみ)が1ヶ月で3キロも痩せてしまうぐらい落ち込んでしまったことがありました。
何日も「ひゃん…ひゃん…」と弱々しく泣き続けるような状態だったので体力が無くなってしまい、本当に危ない状態でした。
そのことがあって、やはり犬は群れを作って生活する動物なので仲間をという考えになりました。
でも実は、私が元々ひどい喘息を持っていて、365日薬を飲んでいても、季節の変わり目や気圧の変化でひどくなると入院してしまうほどでした。
すでに主治医の先生からは、キャバリアの二匹も手放した方が良いと指導されていたくらいです。でも「この子たちで最後にするから」とお願いして、たびたび発作に見舞われながらもなんとか飼っていた状態です。
だからチャメに先立たれたしじみのために新たな犬を探し始めた時に、アレルギーフレンドリーの犬として以前から知っていたオーストラリアン・ラブラドゥードルが真っ先に候補にあがりました。
最初に知ったころはまだ個人で輸入するしか迎える手段がありませんでしたが、この頃には、ひめはるの里でブリーディングが始まっていました。
もずくとの出会い
早速ひめはるの里へ見に行き、もずくに出会いました。
この子は里で生まれた子ではなく、オーストラリアから連れて来た子でした。しじみを連れて、何度かマッチングをさせに行きました。
何度目かの時に、しじみがもずくに自ら体を寄せていくような素振りを見せたんです。
もずく自身もとにかく穏やかな子でしたので、「これなら大丈夫そうだな」と。
ひじきとの出会い
もずくを迎えた頃、しじみは11歳でシニアに差し掛かったところでした。
もずくはやんちゃ盛りの遊びたい盛り、しじみ相手に体力が有り余ってしまいました。
そんな彼を見ていて、遊び相手を迎えてあげたいなと思い始めました。
ちょうどクリスマス・イブの日にひめはるの里にもずくのトリミングをしてもらいに行った時のことです。
スタッフさんから「かわいい子がいるんですよ〜」と紹介されたひじきが、真っ直ぐに主人に飛びついて行ったんです。
それがとても可愛くて、置いては帰れなくなってしまいました。
くらげとの出会い
キャバリアの二匹が女の子だったので、やはりまた女の子がほしいなという気持ちがありました。私たち夫婦の年齢から考えても、パピーで迎えられる最後の子だなという気持ちもありました。
実はくらげに会う前に主人が気に入った子がいたんです。ひめはるの里でふれあい犬として活躍している子でした。その子はもずくの1つ歳上でした。
でも多頭飼いで年が近い子を迎えるというのは、見送る時のことも考えるとちょっと大変なんじゃないかなと思って諦めたんです。
その後ひめはるの里でスタッフマジックにかかってしまい笑、この子(くらげ)が来たんです。
迎えに行った時にはとってもおとなしい子だったんですが、いざ家に来てみると一番気の強い子でした。ボール遊びでも絶対にお兄ちゃんたちにボールを譲ろうとはしません。
どうしてオーストラリアン・ラブラドゥードルを選んだの?
やはり喘息の心配があったので、一番はアレルギーフレンドリーという点です。
先住犬のキャバリアはシャンプーすると壁に毛が生えたように見えるほど毛が抜けたのですが、この子たちの毛はたとえ抜けたとしても舞うようなことはなくて、掃除もしやすいんです。
実はこの子たちの話は私の主治医には話していません。
それでもアレルギーフレンドリーと言われるだけあって、症状が前より落ち着いているので分からないくらいです。
入院することもなくなったし、発作も昔ほどは起きなくなりました。
昔はよく暮れの冷え込む時期になると入院してしまって、主人と犬達は病院の駐車場で年を越したりしたものです。
そういう点から見ても、私にはオーストラリアン・ラブラドゥードルという犬種はとても良かったと思っています。
迎える準備はどうしたか?
住まいの環境
主人はDIYが得意なので、迎えるにあたって二階の部屋にゲージを作ってありました。でもいざ迎えてみたら、もずくは階段がのぼれなかったんです。
それで一階に作り直したことがあります。
また来た当初からおトイレが外でしかできなかったので、雨の日のために庭にウッドデッキを作り屋根も取り付けました。でも完成しても結局使ってはもらえませんでした笑
家用のトイレコーナーとして、やはり主人が家具で囲んだようなスペースを作りました。ひじきとくらげはそこを使ってくれますが、もずくには使ってもらえません。
どうやらそこでは回転するスペースが十分ないので、それが不満みたいです。もずくはちょっと神経質なところがありますね。
大型犬にあわせた設備
玄関に置いていた柵は、キャバリアの時よりも頑丈なものに変える必要がありました。
それと石油ストーブを使っていたのですが、この子たちだと倒されてしまって危ないので、暖房はエアコンかオイルヒーターだけになりましたね。
でもこの子達は一緒にいるだけでぽかぽかと暖かいんですよ。
お水入れも、以前はお皿に入れて床に置いていましたが、蹴ってひっくり返してしまうので上から吊り下げる給水タイプにしました。それも市販のものだと低すぎるので、主人が手作りで高さを足してくれたものを使っています。
ごはん
基本はドライフードで、これにヨーグルトと納豆を足しています。私たちの食事で鶏肉を使った時は茹でて入れたりもしています。
キャンプで焼肉をしていたりするときは、もらえるまでそばで大人しく待機していますよ笑
最初は夫婦でご飯以外はあげないってルールを作っていましたけど、可愛いからついつい私があげてしまいますね笑
キャンピングカーでファミリーキャンプ
元々キャンプが好きでよく行くのですが、最初は車中泊をやっていました。でも犬連れだとせまいし大変だからと行って、コンパクトなキャンピングカーを買いました。
その後この子達が増えてくるにつれ、もう少しみんなが余裕で乗れるものにしたいねって、今の大きいサイズに乗り換えたんです。
そうしたらこれが犬連れにはとっても楽で、今はキャンピングカー+リビングテントのレイアウトが快適すぎて、もう手放せないですね。
犬たちもキャンプに来ると、ごはんも一緒に食べたり、遊べたりと楽しいことがあるとわかっているので、みんなキャンプが大好きです。
出発前、ギアを玄関に出して準備し始めるとみんなソワソワし出しちゃう。しまいには、ちゃっかり運転席に乗り込んで待っていたりします笑
三犬三様!個性豊かな性格が楽しい
とってもデリケートな水雲(もずく)
先住犬のしじみを見送った後、2匹でお散歩をするようになりました。
毎回会うわんちゃんで、よく吠えてくる子がいて、しじみが一緒の時は寄り添うようにしてすれ違っていたのですが、いなくなった後から突然、強く威嚇するようになってしまったんです。
主人がお散歩をしているときは急なことでも抑えられますけれど、私一人だと危ないなと思い、スクールに通うことにしました。
でも初回のレッスンを受けて帰ってきた後に、ひどい下痢になってしまって…。
はじめは教室で飲んだ水が合わなかったのかなと思っていたんですが、2回目も、3回目もそれが続きました。それも病院で点滴をうたなければならなくなるほどです。
4回目でとうとう主人から「もうかわいそうだからやめよう」って。結局、全7回のレッスン中、4回でリタイアとなってしまいました。
今もお散歩中、そのわんちゃんに会った時は向かって行ってしまいますが、こちらの方が慣れて工夫をできるようになってきたので事なきを得ています。
例えば会う前にルートを変えるとか、こちらの緊張が伝わらないように気をつけるようにしたら、うまくいくようになってきました。
我が道を行く、飛直(ひじき)
三人兄弟の真ん中はよくマイペースだと聞きますが、ひじきはそれを地で行くタイプ。
一番上のもずくと、末っ子のくらげは家の中でもいつも近い距離感でくつろいでいますが、ひじきだけは離れたところで一人の~んびりしています。
そして兄弟の中で一番、人に触られるのが好きですね。とてもフレンドリーで、小さな子どもが寄ってきてくれたりすると、向こうが近づいてくるまで座って待っている。「僕のことさわってくれるの?」みたいな目で見てきます笑
天真爛漫な“魔性”?のお姫様、海月(くらげ)
ひめはるの里で、最初に会ったときは「くぅーん」という感じでとても大人しい子かなと思ったんですが、うちに来たら途端に強くなっちゃいました笑
一番気が強くて、一番わがままなんですが、好かれる人には徹底的に好かれるタイプですね。
例えば私の姉が、お兄ちゃんたちも含めて先代犬の時には何も言わなかったのに、くらげが来た途端に「私が他の子を一頭迎えるから、くらげをうちの子にしてはだめ?」と言い出しました笑(もちろん断りましたが)
初めての事故…でも奇跡が!
お散歩中にリードがすっぽ抜けて、そばで停車していた車が発進した時に、その後輪でひかれてしまったんです。スピードは出ていなかったのですが、体の上を車体が乗り越えていったかたちでした。
すぐに抱きかかえて、家の近くだったのでご近所さんたちがバーっとタオルを持ったりして出てきてくれました。
くらげは血だらけで、すぐにご近所さんが出してくれた車で病院へ。
すぐにひと通りの検査をしましたが、内臓の腫れもなし、骨折もなし。タイヤがあたった部分が少し赤くなっていたぐらいでした。
「じゃあ、あの血は?」
実は私の血だったんです。
かなり動揺していたので全く気がつかなかったんですが、急に抱き上げたのでくらげが驚いて顔を噛んでいたようです。
そこから出た血がくらげの白い毛について、出血したみたいに見えていたんです。
それにしても、小さい体を車が乗り越えたのにも関わらず、全くの無傷だったのには獣医さんも驚いていました。
体がやわらかい猫だったらありえる話だそうですが…。
それで「これは奇跡だ」って笑
その話をしたご近所の方たちが、さわったらご利益がありそうって言って、撫でてくれます。
うちの三兄弟、ここが可愛い!
もずくは長男の責任感があって、特に妹のことは守ってくれます。悪さをしたら厳しく叱るときもありますけどね。
うちに迎える前に少しセラピー犬のトレーニングを受けていたみたいで、車椅子の方を見かけたら、自らすーっと近づいて行って、ピタッと寄り添うように座ったんです。
そういうのも見ていると、一番相手を見て自分でどうするかを判断している気がします。
ひじきは何と言ってもこの大きさと穏やかな性格ですね。
兄妹がさわいでいても、ひとつ下がったところから折り合いをつけるのを探っているような頭脳的な面があります。
その反面、第三者に対するフレンドリーさは一番。でも「さわって!」と飛びついて行くのではなく、「ぼくさわってもらえます?」とでも言いたげな顔で近寄っていきます笑
行儀がいい子ですね。
くらげはやはり魔性ですね笑
キャバリアが姉妹だったので、念願の女の子でした。パピー時代を最後に楽しませてくれて、事故に合ったことで、飼い主としての大変さも教わりました。
そして何よりも、私たち夫婦の人間関係を広げてくれた存在です。
夫婦だけで散歩していたら、知らない人に声をかけられたり、かけたりということはしなかったと思います。
先ほどの方の1人で、毎日一緒にお散歩している奥さんがいて「お母さんですか?」なんて言われるんですよ。
お散歩中に知り合って、以前からくらげのことを、「昔飼っていた子に似てる」と言ってかわいがってくれて。いつも一緒にお散歩してるんです。
主人が出張などで留守の時にはお散歩しようって迎えにきてくれたり。夕飯を作って届けてくれたりするようなお友達になることができました。
そういう縁をこの子が呼んできてくれたんです。飼い主たちの色々なつながりを運んできてくれた子ですね。
さいごに
やはりオーストラリアン・ラブラドゥードルは賢いし、アレルギーとの共存という意味でとても助かる存在です。
だからお散歩中に声をかけられた時にも、アレルギーがある人には「すごく楽ですよ!」って話しています。
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