尿路結石の具体的な症状とは?

人間とは違い、猫は痛みや病気を隠そうとするため、尿路結にかかっても、いつもと同じような行動をとろうとします。
しかし、尿路結石にかかると、飼い猫のおしっこに変化が表れるようになるでしょう。

そのひとつが、尿の色です。
おしっこの色が赤やオレンジ、茶色などをしていたり、キラキラして見えたりする場合は尿路結石の可能性がありますし、血尿が見られるときも要注意だといえるでしょう。

そして、尿の色だけでなく、トイレの回数にも変化が見られるようになります。
健康的な猫の場合、1日の平均トイレ回数は2~3回程度です。
しかし、尿路結石を患っている場合はトイレの回数が増え、1日に4回以上排尿することもあります。

また、トイレ中の飼い猫の行動をチェックすることも、尿路結石の早期発見に繋がるでしょう。
トイレにうずくまっていたり、排尿時にトイレで鳴き声をあげたりする場合は一度獣医師に相談をしてみてください。

こうした症状以外にも、飼い猫が急にお腹や足を触ると嫌がるようになったときも尿路結石を疑ってみましょう。
尿路結石で尿が出なくなるとお腹が腫れ、猫も「触られたくない」と感じて抵抗を示します。
特に甘えん坊な性格の子がいきなりスキンシップを嫌がるようになった場合は注意が必要です。

 

どうして尿路結石になってしまうのか?

 

猫の尿路結石は主に「ストルバイト」と「シュウ酸カルシウム」の2種類に分けられ、原因も異なります。
まず、ストルバイト尿結石は成長期に発症しやすく、1~6歳までの若い猫に見られやすい尿路結石です。

「リン酸マグネシウムアンモニウム」と呼ばれることもあるストルバイト尿結石は、カルシウムやリン、マグネシウムなどを過剰に摂取することや水分不足によって発症するといわれています。

健康的な猫の尿pHは弱酸性です。
しかし、マグネシウムを過剰に摂取している猫は尿pHがアルカリ性に傾きやすくなり、ストルバイト尿結石を引き起こす可能性が高くなります。

ストルバイト尿結石は結石の中でも1番よく見られ、発症しやすい病気だともいわれているので注意しましょう。

そんなストルバイト尿結石とは正反対で、マグネシウムの摂取不足によって引き起こされるのがシュウ酸カルシウム尿結石です。
シュウ酸カルシウム尿結石はマグネシウムが不足したり、ビタミンCを過剰に摂取しすぎたりして、猫の尿pHが酸性に近づくと引き起こる病気だといわれています。

 

飼い主さんが暮らしの中できる対処法5選

 

 

1. 下部尿路ケアができるフードを選ぼう

体の内側から飼い猫の健康を守るには、毎日口にするキャットフードにこだわりましょう。
中でもおすすめなのが、下部尿路ケアができるキャットフードです。
下部尿路ケア用のフードは、猫のpHを弱酸性に保ちつづけてくれます。

また、パッケージに記載されている原材料に着目して下部尿路ケアをしていくのもよいでしょう。
例えば、ストルバイト尿結石の予防にはクランベリーを配合したキャットフードが効果的です。
ブルーベリーの一種であるクランベリーはビタミンCを豊富に含んでおり、尿pHを酸性に近づける働きをしてくれます。

そして、クランベリーに含まれている「キナ酸」は体内に入ると「馬尿酸」に変化し、尿pHを酸性に近づける働きをしてくれるのです。馬尿酸は細菌の繁殖も防いでくれるため、膀胱炎などといった病気の予防にも効があります。

クランベリーがフードに配合されていない場合は、サプリメントで与えるのもおすすめです。
しかし、尿pHを酸性に近づける働きをするため、シュウ酸カルシウム尿結石の猫には与えないようにしましょう。

 

2. 積極的に水を飲ませよう

猫の祖先であるリビアヤマネコはもともと、砂漠のような乾燥地帯で暮らしていました。
その名残りがあるため今でも猫はあまり水を飲まず、濃い尿を出すという特徴を持っています。
しかし、濃い尿を排出するということはその分、腎臓に負担をかけているということです。
腎臓に負担がかかれば、下部尿路関係の病気も引き起こしやすくなり、尿路結石にかかってしまうこともあります。

だからこそ、飼い主さんは積極的に水を飲ませて、飼い猫の尿の濃度を薄くしていきましょう。
例えば、いつものドライフードにウェットフードを混ぜてあげるのもおすすめです。
ウェットフードは全体の70%程度が水分なので、おいしく水分補給をさせてあげられます。

また、飼い猫がどうしても水を飲んでくれないときはササミの茹で汁を与えたり、またたび水を使ってみたりするのもよいでしょう。
飼い猫が水道水を嫌がる場合は、ミネラルウォーターを与えようと思う飼い主さんもいるかもしれませんが、カルシウムやマグネシウムの濃度が高い「硬水」は逆に尿路結石を作る原因になってしまうので要注意。
飲ませるのであれば、「軟水」を選ぶようにしましょう。

ちなみに、水道水を飲まない猫は塩素のにおいを嫌がっている場合も多いので、沸騰させてにおいを消したり、ぬるま湯を与えたりすると飲んでくれやすくなります。

 

3. トイレ掃除は丁寧&こまめに

キャットフードや水分量とともに尿路結石防止のため、意識してほしいのがトイレ掃除の頻度です。
猫はグルーミング(自分で自分の体を毛づくろいすること)が習慣となっており、とてもきれい好きな動物です。
そのため、トイレが汚れていたり、片づけられていなかったりすると排泄を我慢してしまいます。

尿路結石は、トイレを我慢することでも引き起こされる病気です。
トイレは自分や同居猫のにおいを一番強く感じられる大切な場所なので、常に快適に使えるよう、気遣ってあげましょう。

一番理想的なのは、排泄をしたらすぐにトイレ掃除を行うことです。
しかし、現実的にはなかなか難しいので、最低でも朝晩の1日2回はしっかりとトイレ掃除を行うようにしましょう。

そして、月に1回はトイレの容器を丸洗いし、本体の清潔感を保ってあげることも重要です。
容器を洗うときは、中性洗剤やペット用のアルコールなどを使用しましょう。
清掃時は、熱湯消毒を行うのもおすすめです。

また、多頭飼いの場合は設置するトイレの数にも配慮してあげましょう。
多頭飼いの理想的なトイレ数は飼育頭数+1個だといわれているので、ぜひ実践してみてください。

 

4. 置きエサは避けよう

猫は時間を置きながら、フードをムラ食いすることも多いものです。
そのため、「いつでもご飯を食べられるように…」と、フードを置きっぱなしのままにしている飼い主さんもいるのではないでしょうか。

しかし、近年では置き餌も尿路結石の原因になるのではないかという指摘がなされています。
猫の尿pHは食後、アルカリ性に傾くという特徴があるため、置きエサをしておくと、尿pHがアルカリ性に近づく頻度が増え、ストルバイト尿結石を引き起こす可能性が高くなるといわれているのです。

それだけでなく、尿pHがアルカリ性に傾くと雑菌も繁殖しやすくなるため、膀胱炎や尿道炎といった病気にかかる危険性もあるといわれています。
こうした病気を引き起こさないためには、フードを1日2回に分けて与えるようにしていきましょう。

 

5. 人間用の食べ物を与えない

人間用の食べ物はペット用のものよりも味付けが濃く、塩気が多くなっています。
人間と猫では、必要な塩分の量が違います。
だからこそ、人間用の食べ物を与え続けることは、尿路結石の原因にもなるのです。

また、人間用の食べ物の中には猫の命を脅かすようなものもあるので、猫には専用のフードやおやつをあげるようにしましょう。

 

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