
音楽関係の仕事をしていた私が甲斐犬を迎えたわけ
こんにちは、Fanimalライターの金子&愛犬のジュウザです。
わんちゃんやねこちゃんを迎えるきっかけや出会いはいろいろ。きっと十人十色でしょう。
念願のペットを迎えたとしても、直後は大忙しで、初々しい頃があっという間に過ぎてしまった方もいるのでは?はーい、私とジュウザです。
久しぶりに思い出してみたので、ぜひ聞いてください。どうぞ!
最初はハムスターやモルモットが候補

当時の私は音楽関係の仕事をしていて、そこそこ忙しい日々を送っていました。休日は寝たり出かけたりしていたものの、もっと楽しいことないかなぁと思っていた頃、友人から「小動物を飼ってみたら?」と提案が。
いいね!さっそくペットショップへ。
ハムスターやモルモットを見てかわいいとは思ったけれど、一緒に出かけられる動物のほうがいい。となると、わんちゃんかな?自分で世話をしたことがない超初心者なんだけど……。
大きくてかっこいいドーベルマンかシェパード
このあたりで私の脳内にエアペットが登場。わんちゃんを想像しているうちに、妄想のほうへ振り切ってしまいます。
よし、ドーベルマンかジャーマン・シェパード・ドッグにしよう。大きい!かっこいい!頼もしい!三拍子そろったすばらしい犬に決定だ。
それからインターネットで、ドーベルマンとジャーマン・シェパード・ドッグの特徴を調べる日々。ときにはメジャーで大きさを確認。
その結果、断念しました。超初心者でズボラな自分では、大型犬の世話やしつけができないかも、と。我に返った自分をほめたい。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグならアトピーでも平気?
大型犬をあきらめて現実的に考えるうちに、自分がアトピー性皮膚炎だったことを思い出しました。
多忙な時期や季節の変わり目にかゆみが出るくらいで大したことはありませんが、わんちゃんの毛はどうなんだろう?念のため抜け毛が少ない犬種にしよう、そうしよう。
よし、チャイニーズ・クレステッド・ドッグだ!もちろんヘアレス。そしてまたインターネットで調査開始。
えっ、夏は日焼け止めをぬらないとシミが増えるって!?自分のケアも適当なときがあるのに……。その他、ヘアレスは欠歯があることも知り、自分には難しいと思いました。
忠実な甲斐犬ならかっこいい番犬になってくれるはず
再びエアペットに戻り、犬種図鑑を見る毎日を送っていた頃、たまたま目にしたのが、甲斐犬。そこそこ大きくて存在感があり、虎毛もかっこいい。特に赤虎という毛色がいい。
「一代一主といわれる忠犬」という説明にも、ぐっと心を惹かれました。超初心者でズボラな私のことも、主人と慕ってくれるに違いない。このあたりから妄想に入っています。思い込みって怖いですね……。
保健所の譲渡制度を利用しようと思い、ウェブサイトで甲斐犬をチェック。このあたりは現実的ですね。笑顔がステキな甲斐犬の里親に申し込んだこともありましたが、別の方に決まって譲渡は叶わず。
里親希望者の間では甲斐犬が人気なのかもしれないと思い、保健所をあきらめてブリーダーから迎えることにしました。
甲斐犬ブリーダーのもとで生まれたおとなしい子犬を予約
インターネットで甲斐犬のブリーダーを検索。ちょうど赤虎が生まれた群馬県のブリーダーを見つけ、犬舎へ見学に行くことにしました。電車に揺られて約4時間後に到着。
生まれていたのは、赤虎と中虎の子犬が4頭!まだ生後1カ月頃で、軽トラの荷台で寝たり転がったりしていました。
私の希望は赤虎。それ以外は特に決めておらず、最初に来た子犬にしようかなぁと思っていたくらい。でも試しに呼んでみたら、蜘蛛の子を散らすように逃げて行きました。失礼な。
結局、ブリーダーの方が選んだ赤虎の子犬に決めました。抱き上げたらとてもおとなしい。将来はきっと寡黙な侍のごとく、忠犬に育つに違いない、とまたもや妄想していました。
再会した甲斐犬はものすごい暴れん坊……1カ月で別犬!?
子犬が生後2カ月になったら迎えに行くことになりました。それまでせっせと準備。サークル、ベッド、オモチャを買い、世話や散歩の時間を確保しました。
完璧に用意したつもりですが、迎えた当日、大間違いに気づきます。でもその話はまた別の機会に……。
翌月になり、未来の寡黙な侍を迎えに行きました。
ブリーダーにあいさつしていたら、ビリビリの雑誌をくわえ、庭中を爆走している泥だらけの子犬が。他の甲斐犬に教育的指導を受けて、ガウガウと逆ギレまで!
この子犬を迎える人は大変だろうなぁと思ったら、未来の寡黙な侍でした。これ、別犬じゃないの?
結論を言うと、別犬じゃなかったんです。顔の特徴的な柄が同じ。
ブリーダーの「甲斐犬を迎えるなんて女傑だねぇ」という言葉を背に、寡黙な侍改め、ただの暴れん坊を連れ帰りました。
その後、幾度となくピンチを迎え、そのたびにどうにか乗り越え……だんだん楽しみも増えていきました。
やがてジュウザとの暮らしにすっかり夢中になった私は、ペット関係の仕事へ転職!趣味と実益を兼ねたライター・編集者として働くうちに、ご縁があってこちらで連載を始めることになりました。
ジュウザの血統書の名前は、「上州の錦号」。故郷に錦を飾れるように、という犬舎の願いが込められています。残念ながら錦は飾れていませんが、私にとっては自慢の愛犬です。
と、言える日が来るとは思えなかった当時のことを、少しずつ紹介してきたいと思います。
みなさんの良きパートナーたちも、きっと大変な時期があったのでは?でもあっという間に過ぎた初々しい頃を思い出してみると、苦労よりも懐かしさがよみがえります。
私は過ごした年月と共に、愛情が強まるように感じました。みなさんも、ときにはわんちゃんやねこちゃんとの出会いを思い出してみてくださいね。
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