ポメラニアンの日ごろの世話とケア

ポメラニアンは室内の飼育に適した犬種です。小型犬の中では寒さに強い方ですが、暑さには弱く、日々家族とのふれあいを必要とします。

活発な性格のポメラニアンには、毎日の運動が欠かせません。室内でおもちゃを使って遊んだり、20分程度の短い散歩をしたりして一緒に楽しむようにしましょう。注意したい点は、興奮すると吠えやすい傾向があることです。幼い頃からパピーパーティに参加するなど、社会化の訓練をしてあげましょう。

ポメラニアンの柔らかい被毛はもつれやすく、抜け毛が残っていると皮膚炎の原因になります。ポメラニアンだけに現れる皮膚病に、偽クッシング症候群(ポメラニアン脱毛症)という病気があります。遺伝性の疾患で予防は難しいものですが、こまめにブラッシングやトリミングをして被毛の様子をチェックしてあげることが大切です。

コームを使うときは、毛並みに沿って毛をかき分け、根元から優しくとかしていきます。毛玉になっている部分は無理に引っ張らずに、指先で丁寧にほぐしましょう。

長い被毛を持つポメラニアンは、カット次第で新たな魅力に触れることができます。カット方法には「たぬきカット」「芝犬カット」「テディベアカット」「チャウチャウカット」「ライオンカット」といったスタイルがあります。

ただし、ポメラニアンは毛が伸び続ける犬種ではありません。一度バッサリと切ってしまうと、毛質が変わって以前のような生え方に戻らないケースもあります。カットの際はトリマーさんにその子の体質を伝えて、相談しながら決めましょう。

犬種図鑑 ポメラニアン1 | Fanimal(ファニマル)

 

ポメラニアンを飼う上での注意事項

ポメラニアンは体のラインが毛で覆われていることで、太った・痩せたという変化がわかりづらい面があります。月に1度は体重を量って、体型の変化を見守ってあげましょう。

また、ポメラニアンに多い症状が骨折や脱臼です。細くて華奢な足でありながら冒険心に溢れる性格ですから、ソファなどから飛び降りて骨折・ケガをするケースが多いです。また、元々スピッツのように中型犬サイズだった犬が小型化されて骨格が小さくなる中で、膝蓋骨脱臼を起こしやすくなっているといわれます。

ポメラニアンを迎える際は、事前にフローリングにマットやカーペットを敷く、段差のあるスペースに入れないようにする、スロープを設置してあげるなど足腰・関節の負担を和らげる対策をしてあげてください。抱っこ姿勢から床に下ろすときも、高すぎる位置から降ろさないように気をつけましょう。

その他には涙が止まらなくなる流涙症や、頭蓋骨に水が溜まる水頭症にも注意が必要な犬種です。

犬種図鑑 ポメラニアン3 | Fanimal(ファニマル)

 

(Visited 5,134 times, 1 visits today)

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

1 2 3