
トレーニングで深まる、らい君とえのもっちゃんの絆!「名前を呼ばれたら喜ぶワンちゃんにしよう!」レッスン3日目
飼い主であるFanimalメンバー・えのもっちゃんは、柴犬のらい君(2歳・オス)にこんな願いを抱いています。
「他のワンちゃんに苦手意識を持っているので、近くに犬がいても興奮しない子に育ってほしい!」。
そこで、さらなる成長を目指すべく「スタディ・ドッグ・スクール」(神奈川県相模原市)のグループレッスンへ通い始めました。
今日は3回目のレッスンです。
“元気いっぱい”だったり、“緊張しがち”だったり、さまざまなキャラクターのワンちゃんがそろった今回のセミナー。
しかし、もうレッスンも3回目。みんな肩の力が抜けてきたみたい。
教室に足を踏み入れるとすぐに、楽しげに尻尾を振って挨拶を交わしたりしています。
もちろん、それはらい君も例外ではありません。ほかのワンちゃんに積極的に挨拶したり、ずいぶん緊張が解けてきた様子。
家ではマイペースで落ち着いたテンションだというらい君。ようやく、彼の素が見えてきたのかな!?
ゲームに挑戦! 「そのほめ言葉、ちゃんと聞こえてる?」
まずは、前回のレッスンに引き続き「ほめ言葉」の練習を行いましょう。
ごほうび(=おやつ)を後ろに隠し、「いい子~!」と声をかけてからごほうびを与えるのです。
みんな、ほめ言葉にちゃんと反応しています。優秀優秀!
次は、簡単なゲームを行うことに。
題して「そのほめ言葉、ちゃんと聞こえてる?」。
教室の中央に、チェックポイントとしてコーンを4つ設置します。
そして、コーンのそばにワンちゃんにとって“誘惑物”となるおもちゃなどを置きます。
飼い主さんは、チェックポイントへ来た時に「いい子〜!」と声をかけます。
誘惑物に気をとられず、ちゃんと反応したら1ポイントゲット!
4点満点を目指し、ワンちゃんと4ヶ所のチェックポイントを回っていくルールです。
果たして、ワンちゃんたちは誘惑物に負けずに、飼い主さんとの信頼関係を示すことができるのか!?
一番最後にチャレンジしたらい君は、どのポイントでもえのもっちゃんの「いい子〜!」に反応してくれました。結果、無事に4ポイントをゲットしましたよ!
何度も呼ぶのはNG?名前に反応してくれる子に育てよう
では、今日のレッスンに入っていきましょう。
今回のテーマは、「名前を呼ばれたら喜ぶワンちゃんにしよう!」。
名前を呼ばれて反応できるようになることは、ワンちゃんのしつけをする上でとても重要。
なぜなら、「おすわり」「ふせ」といった言葉の意味だけを覚えても、名前に反応してくれなければ、コマンド(指示)のかけようがないからです。
名前を呼ばれたら、きちんと飼い主さんを見る。当たり前のことですが、これがすごく大事なんです。
さあ、まずは先生によるお手本を見ましょう。らい君の名前を呼び、反応したら「いい子〜!」とほめ言葉を送ります。
そして、その後にごほうびをあげます。
ここで大切なのは、ほめ言葉をかけてあげるタイミング。
ワンちゃんが呼びかけに反応したら、すかさずほめてあげましょう。
ワンちゃんたちはもう「ほめてもらえた後は、ごほうびがもらえる」ということを理解しているので、ごほうびをあげるときは焦らなくて大丈夫です。
慣れてきたら、2~3歩離れた状態で名前を呼んでみましょう。
らい君は、えのもっちゃんが少し離れていてもきちんと反応してくれました。
続いて、今度は誘惑物の多い屋外のシチュエーションを意識します。
ワンちゃんの近くにおもちゃをたくさん置き、その状況で呼びかけの練習を行うのです。
気を引くものがたくさんあると、気になって名前に反応してくれないことも多くなるんだそう。
「そんなときに飼い主さんがやりがちなのは、ワンちゃんに振り向いてもらおうと、名前を繰り返し呼んでしまうことです。
でも、これはあまりよくないんですね。
繰り返し呼べば呼ぶほど『名前を呼ばれてもごほうびをもらえない』という結果が待っているので、名前に対する反応がますます悪くなっていくんです」(長谷川先生)
では、どうすればいいのでしょうか?
実は、ワンちゃんたちは、自分の名前以上に、“聞き慣れない音”に反応することが多いのだとか。
「プップップップ!」「チュッチュッチュッチュ」「プルルルル」など、クラクションのように口で音を立ててみると、反応してくれるそうですよ。
音を立てる以外には、「大きく動く」、「においがするものを鼻先に近付ける」、「お尻をツンツン触ってあげる」といった手段も有効なんだとか。
これらの方法を繰り返すうちに、ワンちゃんの反応がだんだんとよくなってくるんだそう。
ワンちゃんによって、それぞれ反応しやすいものは異なるので、名前だけではなかなか反応してくれないときは、何種類かを織り交ぜながら、練習してみるといいですね。
ここで、長谷川先生から“名前を呼ぶ練習”をするときのワンポイントアドバイスが。
- 名前を呼ぶ時は、なるべく楽しそうに! 高めのトーンで呼んであげる
- ワンちゃんの顔を覗き込んだり、顔を近づけすぎない
- 名前を呼ぶ時は、なるべくわかりやすく
ごほうびの入っている袋などで別の音を立ててしまったり、手をポーチに入れたまま、またはごほうびをワンちゃんに見せながら名前を呼んでしまうのはNG。
ワンちゃんが飼い主さんの声以外のものに反応してしまいます。
反応がよくなってきたら、ごほうびをあげる頻度を減らしてレベルアップします。このセミナーでも実践するので、お楽しみに!
次回に備えて、飼い主さんたちには、“名前を呼んだら反応できるようにしつけてあげる”という宿題が出ました。
3回目のレッスンを終えて、らい君の顔つきもずいぶん変わりました。
緊張が解けただけでなく、えのもっちゃんとらい君の関係も深まっていったようです。
らい君との関係性の変化について、えのもっちゃんが教えてくれました。
「レッスンの中で名前を呼んだり、ごほうびをあげる機会が増えたら、らいがこっちをよく見てくれるようになったんです。
普段はドライでマイペースな子なので、余計にかわいく思えます(笑)。らいは散歩が大好きなので、普段の散歩中にも実践してみようと思います」
いろんなことを覚えていく過程で、えのもっちゃんとの絆も深めているらい君。
ていねいなしつけをすることで、ワンちゃんが成長するのはもちろんのこと、飼い主さんとの信頼関係も深められるんですね!
次回は1月最後のレッスン。らい君の更なる成長に期待します!
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