私も夫も、物心がついた時からずっと家に犬が居ました。

一番初めに一緒に過ごしたのはマルチーズのナナ。
ちょっとプードルっぽい顔立ちをした彼女は完全に自分を人間だと思っていました。まだ小さかった私にとってもう一人の母親のような存在でした。

その後、祖父と同居することになり、祖父と一緒に暮らしていたミニチュアピンシャーのジュリも一緒に暮らすことに。

彼女はとても頭が良く、そして祖父にとても忠実でした。なぜだか祖父が帰ってくる時間が分かっていて、少し前になると必ず玄関で待っていました。

3番目に我が家にやってきたのはミックスのまり。とても愛嬌のある子だった。
ある日お散歩中に、飼い主さんの居ない大きなワンちゃんに追いかけられた彼女を必死で守ったのに、
そのワンちゃんが逃げていくと「遊ぼうよ~」と逆に追いかけて行ってしまったお転婆さん。

結婚して、初めは新しい生活に慣れることに必死だったけれど、
落ち着いてくると私も夫も犬の居ない生活に違和感に近いような気持ちを持つようになりました。
けれどもペット不可のマンション暮らし、おまけに共働きでお互い留守がち。
とても犬を飼えるような状況ではなかった私達でしたが、どうしても犬と暮らしたいという気持ちが強くなり、犬が飼える家に引っ越しました。

昔、信号待ちをしていたボストンテリアを見て一目惚れした私。
家に帰って調べてみると、性格はとてもフレンドリーで飼いやすいと書いてありました。
いつか犬を飼うことになったら、絶対にボストンテリアを飼おうと決めていました。

当時は保護犬のことも何も知らず、「初めて犬を飼う」みたいな本に書いてあったとおり、ペットショップではなく、ブリーダーさんから譲ってもらうことにしました。
6時間かけて忍者の里で有名な三重県伊賀までボストンテリアの子犬に会いに行きました。
主人の手のひらにちょこんとのる小さなAbbyを我が家に迎えることに決めました。

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Abbyを迎えると決めた次の日から、最後の海外旅行としてスペインへ。
旅行が大好きな私達だけれど、犬を飼ったらもう海外旅行には行けないという覚悟をしていたから。
スペイン人の友人に何か良い名前はないかな?と相談してみたら、Abbyは4月生まれだから、スペイン語で4月を意味するAbrilはどうかと言われました。
なかなか良いけれど、少し言いにくい?ということで、アレンジしてAbbyに決定。これが彼女の名前の由来です。

やっと待ち望んだ犬を家族に迎えた私達でしたが、最初はトイレの回数も多いし、あちこちでしちゃうわ、踏んじゃうわ・・・。
張り切って準備した可愛いベッドもあっという間にうんちまみれ。1日中トイレの掃除でノイローゼになりそうでした。

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子供の頃からずっと犬と暮らしてきて、犬のことはよくわかっているつもりでしたが、
Abbyを迎えるにあたり色々勉強してみると、実は全然分かっていなかったことに気づきました。
一緒に暮らした3頭の犬達には本当に申し訳ないけれど、「温かい物を食べると毛が抜ける」なんていうデマを信じ切って、冬なのに冷たいごはんをあげていたし、
犬にとってお散歩がどれだけ楽しみで大切かということも知らずに、面倒なので、今日はちょっとで終わり~なんてやっていました。

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Abbyにはそんなことは絶対経験させないように!3頭の犬達への罪滅ぼしではないですが、
Abbyの一生が素晴らしいものになるか、最悪なものになるかは私達次第。
Abbyの犬生を絶対に最高のものにしてみせる!と決意しました。

落ちこぼれ飼い主とAbbyの生活がこうして始まりました。

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コラム Vol.3「ストラバイト結晶について」

○前回のコラム
コラムVol.1 「プロローグ」

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