体重計の「タニタ」で長らく「人の健康」に取り組んできた元会長であり、現在は「Fanimal」会長として「ペットと人の健康」をテーマに掲げるの谷田大輔が、20年以上動物を診察し、その健康に向き合っている獣医師の阪口貴彦氏に、ペットの医療最新事情からペット業界が抱える問題点まであらゆる角度からじっくり話を伺った。

【阪口貴彦】獣医師・ペアン動物病院 院長

1993年帯広畜産大学卒業後、獣医師免許取得
町のかかりつけ病院、大学病院、専門性の高い病院など
異なるタイプの病院で研鑽を積み、2013年ペアン動物病院
開院。自身も犬1頭、猫2頭、ハムスター2匹に’’笑いと気づき’’をもらいながら、
日々診療にあたっている。
連載コラム:「この子の病気は私が見つける!」では自宅で簡単に出来る愛犬・愛猫の健康サポート方法を図入りで細かく解説。愛犬・愛猫の健康管理に関心の高い飼い主から圧倒的な支持を受けている。

 

検診から治療まで行う
「ホームドクター(かかりつけ医)」


ー先生がペットの診察や治療で使用される機械を拝見しましたが、人に使用するものと同じくらい立派ですね。あれらを先生一人で使うのですか?

はい。獣医は、幅広く診られるようにと大学の6年間はすべてのジャンルを学ぶんです。そして卒業の時に小動物を診るのか大動物を診るのか、あるいは製薬会社や官庁に進むのかという進路を決めて、そこから専門性を高めていきます。

私は北海道の大学にいたので畜産など大動物の獣医も選択肢にありましたが、畜産の医療は産業目的なので、ある程度のところで治療を諦め、止めなければならないことがあるんですね。私は、治せる可能性があるものは治したいという思いがあったので、小動物の医療の方へ進むことにしました。

ペットの生活習慣病 | ペットの高齢化 | Fanimal(ファニマル)

-先生がやられている「ホームドクター」とは、どんなことをしているのですか?

例えば犬や猫の場合、定期的な予防が必ず必要になりますよね。伝染病に対するワクチンを打ったり、「フィラリア症」といって蚊にさされたことによって心臓に寄生虫が入ってしまう病気があるので、それを予防したりします。体重を量って肥満になっていないか確認することもありますし、診察と一緒に健康診断をさせていただくこともあります。


-動物の診察というのは、基本的には人と同じことをするのですか?

自分も(人間の)お医者さんにかかることがあるので、どんなことをするのか見ているのですが、獣医と同じですね。

人と動物で違うところは、人を診るお医者さんの場合は内科、眼科、歯科、耳鼻科など専門医が多くいますが、獣医は専門医の数が限られているので、初見の段階である程度細かく診察・治療する必要があります。

ペアン動物病院 | 阪口貴彦院長インタビュー | Fanimal(ファニマル)

動物も人も病気やそれに対する治療、さらには予防の必要性も同じこと。次のページではペットの健康を守る方の「飼い主」の健康について聞く。

 

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