
新たな“壁”にぶち当たってしまったらい君! 苦手は伸びしろになるか!? レッスン6日目
Fanimalメンバー・えのもっちゃんが愛でる柴犬のらい君(2歳・オス)奮闘リポートも、今回でなんと6回目!
“人見知り”ならぬ“犬見知り”のらい君が「スタディ・ドッグ・スクール®」(神奈川県相模原市)へ通い、他のワンちゃんへ抱きがちな苦手意識の払拭を目指す連載、早くも6回目を迎えました。
■傘は無理!? 足がすくむらい君、ガンバレ!■
まずは前回の復習からいきましょう。ワンちゃんが恐がりがちな「傘」に近付く練習です。
まず、傘のある程度近くにおやつ(フード)を置きます。
すると、ワンちゃんはそのおやつを食べに傘の近くに行きますよね。次に、傘のもっと近くにおやつを置き、ワンちゃんに食べてもらいます。
この繰り返しで、次第に傘との距離感を縮めていくのです。
しかし、らい君は傘への苦手意識がまだ根強いみたい。傘とおやつの距離が遠いうちは平気だったのに、傘がバッと開いたらビクッとしちゃうし、開いた傘の内側におやつを置いたら、「それは無理…」とばかりに後ずさりしてしまいました。
でも、練習を繰り返すうちに、少しずつ慣れてきたようです。1粒、2粒、3粒と、おやつの点が線になるかのように、ゆっくりと傘の内側へ足を踏み入れることができました!
また、こんなシーンも。
閉じた傘の上に置かれたおやつを凝視したまま、しばらく動けずにいたらい君。しかし、数秒後には、自ら意を決して、傘に歩み寄って行ったのです! その姿は感涙モノでした…。
実は、「スタディ・ドッグ・スクール®」(神奈川県相模原市)のレッスンでは、飼い主さん全員に以下のようなシートが配布されています。
その名も「社会馴致練習チェック」
例えば、「掃除機の音を聞く」の経験がワンちゃんにあるか? その時の反応は? 怖がるのか、逃げるのか、喜ぶのか? このチェックシートを用いて、ワンちゃんの経験値を測ります。
「例えば、数ある環境刺激の一つに、バスのロータリーがあります。あそこへ行くと、バスが停まる時に“シューッ”という音が聞こえてきますよね。あれにびっくりして近づけなくなってしまう子もいるんです。
そこにあえて連れて行き、音が聞こえた後に『いい子~!』と声をかけてごほうびをあげる。そういった経験を積ませてあげると、少しずつ苦手なものが減っていきますよ」
(「スタディ・ドッグ・スクール®」長谷川成志先生)
苦手なものに慣れないままでいると、ストレスの刺激となってしまいます。しかし、経験を積んで慣らすことができれば、それはストレスではなくなります。
いい経験を積ませれば積ませるほど、社会性豊かな物怖じしない子になるのです。
今回は、そんな環境刺激の中の「傘」を経験したということですね!
「おすわり」が大得意のらい君
さて、前回のレッスンでは「おすわり」のハンドサインの練習を行いました。こちらも復習しましょう。
まずは両手にごほうびを持ち、ワンちゃんの鼻先から上へ手を上げます。この動きでワンちゃんが座ったら、反対の手からごほうびをあげるのです。
上手にできたら、今度はハンドサインを出す方の手にごほうびを持たないで「おすわり」の練習をしていきます。ごほうびに釣られるのではなく、手の動きのみで「おすわり」ができるのでしょうか…?
らい君、これも難なくクリア! どうやら「おすわり」が得意みたいですね~。
さあ、ここからは難しいですよ! 今度は「おすわり」という言葉をかけ、それだけで終了。様子を見ます。声かけだけで「おすわり」ができるかのチャレンジです!
とは言え、声かけで座らなかったらハンドサインを出してあげましょうね。言葉で「おすわり」、ダメだったらハンドサイン…という流れを繰り返しましょう。
やったー、できた! らい君、優秀!!
ちなみにこの時の注意点ですが、言葉を2~3度繰り返してかけたり、ハンドサインを何回も出したりしてしまうと、ワンちゃんは混乱してしまいます。
「おすわり」1回につきハンドサインを1回、というように、あくまで1回ずつでお願いしますね。
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