Abbyが生後4ヶ月のある日、おしっこをした後にじわっと残りが湧き出てきて、水玉ができ、それがぽたっと床に落ちると白く固まっていることに気が付きました。

何だろう?と思い病院で聞いてみると、おしっこの中に結晶ができてしまう「ストラバイト結晶」(ストルバイト結晶とも言います)とのこと。

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今回は私が犬のごはんについて勉強するきっかけにもなり、MabbySへご来店下さるお客様からのご相談の中でも一番多い「ストラバイト結晶」について少しお話したいと思います。

「ストラバイト結晶」とは、おしっこの中にマグネシウム・アンモニウム・リン酸が多くなり過ぎて、溶けきれなくなってしまった状態です。

その状態が続くと、結晶が結石になってしまい、尿道などに詰まってしまったりすることがあります。

なぜ、溶けきれなくなったのか?
原因は色々ありますが、よくある原因の1つとして尿路感染があります。

簡単にいうとばい菌が入って炎症が起こっている状態。

ばい菌がおしっこの中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、そのアンモニアによっておしっこがアルカリ性になり、マグネシウム、アンモニウム、リン酸が溶けづらくなってしまって結晶になるのです。

ストラバイト結晶というのは、おしっこがアルカリ性になるとできやすく、酸性になると溶けます。

このことから、愛犬のストラバイトでお悩みの多くの飼い主さん達が、おしっこのPHをさげることに一生懸命で、酸性になれば「治る」と思っていらっしゃる方が非常に多いです。

そういう私もAbbyに結晶が出た時、必死でPHを測って一喜一憂していました。

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うちのお店でも「PHを下げるには何を食べさせたら良い?」といった質問をされることがよくあります。

お肉やお魚を多く食べれば酸性になるし、野菜が多ければアルカリ性になります。激しい運動をしても酸性に傾きます。

確かにおしっこが酸性になればストラバイトは溶けますが、できたものを溶かしているだけの状態で、「治った」わけではないのです。

「野菜を食べておしっこがアルカリ性になった」のが原因ではないので、食事でおしっこを酸性にしても根本的な解決にはならず、そもそもの原因である細菌感染などがおさまれば「治る」のです。

こんな風に偉そうに書いている私ですが、当時はだいぶ思い詰めていました。
病院で言われた通りに処方されたごはんを食べさせ、おしっこのPHを測りまくる毎日。

ところが困ったことに病院で出されたごはんを食べてくれない!病気なんだから!ちゃんとこれを食べてくれないと治らないんだから!どうしよう…。
セカンドオピニオンを求めて病院のはしご。

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ところが、きちんと勉強してみると、
① 療法食を食べてくれなくても大丈夫なこと(療法食は「治すお薬」ではない)
② 食べるものでおしっこのPHをコントロールしても「治る」わけではないこと(できた結晶を溶かしているだけの状態)
③ 必死にPHを測ってもそれほど意味はないということ(PHが高いのが原因ではなく、PHが高くなってしまっている「原因」が重要)
④ 水分をたくさんとらせるとおしっこの濃度が薄くなる=結晶ができにくくなる ということが分かりました。

おじやのような水分たっぷりの手作りごはんを食べさせているうちに炎症も収まったのか、いつの間にか治っていました。

今はおじやのようなごはんではありませんが、手作りごはんは材料自体にたくさん水分が含まれていて自然に水分がとれるので、あれから約7年が経ちましたが、一度も再発したことはありません。

お悩みの飼い主さん、野菜やお肉を茹でたスープをドライフードにプラスするだけでもOK!
ぜひ、試してみて下さい!ぬるま湯程度に冷ましてからあげて下さいね。

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コラムVol.4 「ワンコのご飯の種類って?」

○前回のコラム
Vol.2 愛犬Abbyとの出会い

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