
「タラレバ」にならない老犬介護/犬の老いじたく①ー犬と好奇心を連れてゆく
こんにちは、Fanimalライターの金子&愛犬のジュウザです。
みなさんはわんちゃんがシニアになったときの備えをしていますか?
我が家で本格的に始めたのは、ジュウザが11歳になった頃。老いを意識した対策のスタートは遅いかもしれません。
なぜなら、犬の平均寿命の15歳頃までは余裕! 20歳くらいまで長生きしちゃったりして?などと思っていたからです。楽観的というか現実逃避……。
もちろんジュウザにはまだまだ長生きしてもらいますが、寿命と健康寿命は別!いつ何が起きるかわかりません。
今までを振り返ってみると、早くトレーニングを始めていタラ、去勢手術をしていなけレバ、などのタラレバ が多い気がします。
後悔しないために知っておきたい愛犬の老化と介護の準備について、今回からお話ししていきます。
愛犬の老化ひとつ目:5歳、口まわりの白毛が最初の老化のサイン
ジュウザを見て「歳をとった」と思うようになったのは、意外と早くて5歳頃です。
口まわりに白毛が生え始めたことがきっかけ。自分の白髪を見つけたときよりショックでした。
数本だったのでピンセットで抜いてみたら、ジュウザに怒られました。獣医師に相談したら、引かれました。みなさんも抜くのはやめましょうね。
よし、ならば白髪染めだ!犬用の化粧品を買いました。虎毛のジュウザは、ブラウンが自然で隠せてよかったですよ。
友人に自慢したら、「それより自分の化粧品を買ったら?」と冷たく言われました。うん、確かに。ジュウザと共に私も老化しているからね……。
愛犬の老化ふたつ目:9歳、目の濁りと後ろ足の震えが気になるようになった
健康的に着々と歳を重ねていくジュウザ。9歳頃に若い犬と並ぶと目の濁りが目立つことに気づきました。
まさか、白内障?私もアトピー性の白内障を発症して手術をしたので、視界が白くぼやける不自由さはわかります。
動物病院を受診したところ、幸い(?)老化による核硬化症でした。
同じ頃、後ろ足がときどき震えるようになりました。犬は下半身から衰えが進む傾向があるので、トレーニングスクールに通い、後ろ足を鍛えるレッスンを開始。
驚いたことに、ジュウザは大のレッスン好きに!シニアになって一緒に楽しめることができ、私もうれしく思いました。
もっと早く始めればよかった〜!と後悔。トレーニングで新たなことを覚えるのは、脳トレにもなってよさそうですよ。
愛犬の老化みっつ目:11歳、腎臓と肝臓の異常で入院してから衰えが顕著に
11歳を迎えた数日後、ドッグフードを少しだけ残しました。
トッピング待ち? そう思ってお肉を足したら完食。しかし翌日はお肉を足しても残しました。
これはおかしいと思い、動物病院へ。血液検査の結果、腎臓と肝臓の異常がわかり、入院することになりました。
その間に肝臓の生検をすることに。全身麻酔を行うのは年齢的に最後かもしれないと思い、迷ったものの去勢手術もお願いしました。
前立腺肥大症が見られたからです。
入院期間は10日間。休診日以外は面会に行き、短時間の散歩もできました。
ただ、不調でやせてしまい、退院時はおおよそ17kgから15kgに……。元気や意欲の低下も相まって、いっそう老けた気がしました。
去勢手術をしなかったら、もう少し覇気が残ったかも?とはいえ病気もあったので迷うところ。
筋力や元気が少しでも戻るように、食事の管理とトレーニングを始めました。
ジュウザの老いじたくを始めたきっかけは食事の介助
「歳をとった」と感じるたびに、なんとなく対策をとってきました。
老いじたくを始めた大きなきっかけは、食事の介助が必要になった11歳のときの出来事です。
それから13歳の今に至るまで、介護の準備を少しずつ進めています。今までの対策も含めて、連載の中で紹介していきたいと思います。
わんちゃんはある日突然シニアになるわけではありません。実は平均寿命が長い小型犬でも、7歳をすぎた頃から衰えは始まっています。
ジュウザの老犬介護の準備は遅かったものの、日常生活やトレーニングでやってきたことが役立っています。
みなさんもわんちゃんの健康寿命が長く続くように、老化のサインを見逃さず、早めにシニア対策の準備を始めてくださいね!
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