
“ねこのしろ”~新しいキャットタワーのお話~
クラウドファンディングと聞いて何を思い浮かべますか?
Webで調べてみると
インターネットを通じて一般人から出資を募る活動とあります。
榎本が思い浮かべて、そこにくっ付いてくるのは合理的でITに長けた人がやるというイメージでしょうか。別に悪く言っているわけではございません。「ああ、凄いなぁ。ITに強い賢い人がアイデアという武器と実行力で合理的に頑張ろうとしているのだろうなぁ」と思うのです。
今回取材した方はえんがわ商店の渡辺正寿さんです。
DIYキャットタワー“ねこのしろ”商品化を目指してクラウドファンディングで絶賛資金を募り中です。
HPを見ると「ねこのしろ」「えんがわ商店」「DIY」「信州カラマツ」…なんとも暖かみのある単語が並ぶではありませんか。
極め付けはFanimal編集部のある水道橋オフィスに来ていただいた方が
この男前かつ素朴さ
危うし、榎本のクラウドファンディングイメージ…
おっと気を取り直して早速話を聞いてみましょう。
【彼の名はセルフビルドパートナー】
名刺を拝見させて頂いて
- – 肩書を拝見しましたが見慣れないものが並んでます。
渡辺さん「セルフビルドパートナーとDIYサポーターのことですね。私は建築士兼大工としても施工に関わってます。ちょっと凝った店舗の施工なんかを頼まれることが多いです。それとは別にやっているのが“住まい手が自分で作ることのサポート”です。建築は難しくて家を作ろうと思い立って、家が完成するまでの間にたくさんの人が関わります。窓口であるハウスメーカー担当者、デザイナー、大工、クロス職人、電気技師、造園業者…。伝言ゲームとまでは言わないですが施主さんがどれだけハウスメーカーの担当者に自分がこうしたい、ああしたいを語ってもなかなかその向こうで作業する方々に伝わらない」
- – 人生の中で一番大きい買い物と言われる分関わる人も多いですもんね。
渡辺さん「僕自身手作り感があるものが好きで家づくりに取り入れられないかぁといつも思ってました。でも、職人さんに手作り感だしてくれとはなかなか言えないんですよ。どうすればいいかなぁと悩んだ末に考え方を変えてみたんです。作ってあげるという発想をまず捨てようと。作るのは施主さんにしよう。サポートする人としてプロがつけばいい」
- – なるほど、それでこの肩書に繋がっていくわけですね。
渡辺さん「もちろん、自分で作るのが苦手だったり、やりたくないという方が一定数いるとうのもわかってます。でも自分で作った方が愛着湧くし、失敗しても納得感が違いますね」
【ねこのしろ】
- – ねこのしろはどういう経緯で作ろうと思い立ったんですか
渡辺さん「以前お仕事で繋がりがあった埼玉県にお住まいの方からキャットタワー作りたいというご依頼を頂いたんです。既製品だとうちにぴったりくるものがないとのことで」
- - それはすごいですね。
渡辺さん「既製品のキャットタワーは当たり前ながらキャットタワーの機能しか持ってません。“ねこのしろ”は収納を兼ねることができるんですよ。A4のものがスポッと入ります。観葉植物なんかを置いて飾り棚としても使えます。形を自由自在に変えられるので飽きたら変えればいい。猫ちゃんも歩くコースが定期的に変わった方が楽しいですしね」
- – 収納を含められるというのはすごくいいですね。家具兼キャットタワーという発想はいままでなかったなー。その埼玉の最初の案件はスムーズだったんですか。
渡辺さん「それがすごく大変だったんですよ。そもそも僕は猫を飼ってないし、特別猫好きってわけじゃないんです」
- – えええーーー、そうなんですか!!??
渡辺さん「猫ちゃんがどんなものを気にいるのか、使ってくれるのか、どんな健康面に配慮しなくてはいけないのか。全然わからなかった。最初はここのつなぎ目のところ思いつかなかったのでボンドをたくさん使ったものが出来上がってしまいました。動物は私たちよりもずっと鼻が敏感なのでボンドの匂いで近寄ってもくれなかった」
渡辺さん「これを思いついたおかげでつけるのもはずすのも楽になりました。基本フレームだけなら誰でもかなづち一本でつくれます」
- – それは随分とハードルが下がりますね。DIYってなると工具揃えて場所確保して…大変ですからね!
渡辺さん「まずは小さくもいい、四つ縦に並べるだけでもいいから基本フレームを作ってもらって、その後はパネルを作ったりハンモックを作ったり小窓を作ったりして。そのうちフレームを増やしたりと自由な発想で遊んでもらえればうれしいですね」
- – なかなかそこまで行きつかない人のために組み立て方の動画をホームページに載せてくれてたりしますよね。
渡辺さん「先々はもっと発展させて“ねこのしろ”を基礎として、私はこんなの作りましたや僕はこういう飾りつけにしましたをユーザーの方に投稿してもらえるようにしたいんですよ。そこでアドバイスや自慢しあって交流が生まれていくのが理想です」
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