
猫ならずっと見てられるから ~猫縫いのsurasuraさんのお話~
春一番が吹いた日、rooms34の「NEKO MANIA AREA」でいくつか素敵な出会いがありました。それは作品であったり人であったり。その中でも編集部のアッキーとわたくしこと榎本が心を掴まれたのは手仕事の美しさと素晴らしさでした。何時間も依頼主の最愛の猫ちゃんを見ながらひとつひとつ丁寧に仕上げていく。お渡しして喜んでくれた時の感慨もひとしおだと仰います。
今回はご縁がございまして愛らしい猫刺繍をブローチ、キーホルダー、額装にして世に送り出している猫縫いのsurasuraさんにお話を聞いてきました。ほんわかした雰囲気なのですが、話を聞いているとバイタリティがすごい。猫好きのアッキーと最愛の猫ちゃんの話でも盛り上がりました。
【小菅くみさんの刺繍が欲しかった】
* – まずは刺繍をするようになったきっかけを教えてもらっていいですか?
surasuraさん「そうですね。まずわたし刺繍作家の小菅くみさんの大ファンだったんですよ。もちろん今もファンです。小菅さんの作品って伊勢丹とかBEAMSとかの催事でたまに販売するんですけど、すぐに売り切れちゃうんです。大人気なんです。その作品が欲しくて欲しくてたまらなくて、でも手に入らなくて」
* – 凄い熱い想いですね(笑)
surasuraさん「手に入らなくて悔しいな、欲しいなとうんうん唸っていたある時閃いて“もしかしたら、自分で作ったら少しは心が満たされるかも!!”と思い立ったんです」
* – それがいつぐらいですか?
surasuraさん「えっと、去年の三月くらいです」
* – 一年前?? 最近じゃないですか!?
surasuraさん「そうなんですよ、最近なんです。小菅さんの作品を見て見様見真似でやってみました」
<初めて作った作品がこれです>
* – すごい最初からこのクオリティですね。教本読んだり、誰かに習ったりしたんですか?
surasuraさん「いや、それが全然。全部独学です。刺繍枠が必要というのはわかっていたので買ってきて、小学校の頃に使っていた裁縫セットを押し入れから出してきて縫い始めました。あれってけっこう便利なんですよ。全部入っているし」
* – 確かに便利ですけど、まずはやってみようでこれを作れるのがすごい。それまで絵を描いたり何か作ったりはしてたんですか?
surasuraさん「それもなくて。わたし大学はメディア編集の専攻だったんでパソコンの前で作業するのがほとんどでした。就職も雑誌広告の会社と広告代理店でしたのでほんとに突然ですね。最初はやはり上手くできなくて裏側がぐちゃぐちゃだったり縫う方向が定まってなかったりしました」
【ああ、売れるんだ】
* – 仕事として受注し始めたのはいつ頃ですか?
surasuraさん「去年の6月からです。親戚がウェディングドレスのお店をやっていてそこで蚤の市があって出店したんですね。そこで売れたときに“ああ、売れるんだ。買ってもらえるんだ”ってなりました」
<初めて販売した作品>
* – 感動しますね。自分が作ったものにお金を払ってくれるって
surasuraさん「そうですね、それで手作りの物を販売するサイトに登録したんですがこれがあんまり売れなかったんですよ。でもInstagramで可愛い猫ちゃんがいたからその子の刺繍を作って勝手にタグ付けしたらその人が買ってくれて、さらに追加オーダーもらったりして。Instagramすげーってなりました」
* – 突然湧き上がるバイタリティがすごい(笑)
surasuraさん「展示会の案内なんかもInstagramでもらいます。4月9日には浅草のにゃんフェス。その後は4月29日に下北沢のにゃんこのイベントに出店が決まってるのでいまはそこに向けて創作活動にいそしんでます」
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