映画や漫画でも大人気! おっとりお茶目で、いつもちょっぴり困り顔。そう、鼻ぺちゃ犬界のプリンスといえば、やっぱりパグでしょう!

縁あって、シニア黒パグと暮らすシングル・パグ・マザーが、パグの「あるある」をお伝えします。

 

 | Fanimal(ファニマル)

 

パグの外観と特徴

パグといえば、くるくる大きなお目めと、小さく折りたたまれたお耳、そしてしわしわ、鼻ぺちゃの愛らしいお顔が特徴。

 

横顔の平べったさは、同じ鼻ぺちゃ犬のフレンチブルドッグやボストンテリアと比べてもダントツ!?

 

さらに、くるんと巻いたしっぽもチャームポイントです。毛色はフォーンと黒がメインで、アプリコット、シルバーもまれに見られます。毛は短くてツヤツヤ、お手入れ簡単! 理想体重は約6〜8㎏ほどで、骨太の丸っこい体つきをしています。

 

パグの歴史

起源については諸説ありますが、紀元前400年頃には、中国にパグの原型となる犬が存在していたと言われます。

 

外見上の特徴から、中国の宮廷犬ペキニーズ、あるいは大型犬マスティフの血を引くとも。交配を繰り返すうち、現在の外見が固定されていったようです。

 

ヨーロッパへは、16世紀、オランダの東インド会社を通じてもたらされたとされていますが、それ以前からシルクロード交易を通じて入っていた可能性もあるようです。

 

パグはオランダ王室との縁がとりわけ深く、スペインとの戦争中、時の王子を危機から救って以来、王室公認の犬種になったとか。

 

さらに、ナポレオンの妻ジョゼフィーヌ、イギリスのヴィクトリア女王、ロシアのエカテリーナ2世など各国の王侯貴族に愛され続けてきました。

 

時は流れて、ごく最近では女優のジェシカ・アルバといったセレブの間でも人気です。

 

愛嬌のある風貌とお茶目な性格から、「メン・イン・ブラック」や「キングスマン」などなど、映画出演も数知れず! 漫画「宇宙兄弟」にも準主役級の役どころで登場していますし、パグを主人公にした漫画は他にもたくさんありますよね。

 

このように、時代も国も超えて、全世界的に“パグ菌”感染者は現在も増え続けているわけですが、日本にパグがやってきた年代は、はっきりとはわかっていません。

 

戦後、主にアメリカから輸入された血統の犬たちが、現在の主流となっているようです。

 

パグの性格

穏やかでのんびり屋、フレンドリーな子が多い。ちょっぴり頑固な面もありますが、お年寄りやお子さんたちとも仲良くやっていけます。

 

環境の変化にも順応しやすく安心。あまり吠えないので、都会の生活にも向いています。

 

我が家の黒パグ、ぴぐれっとも、大変もの静か。ただし、いびきは結構うるさい(笑)。いつもマイペースで、かまわれたがり屋ではありませんが、声をかけてくれた人にはそっと近寄っていきます。他のワンちゃんたちとも、静かにごあいさつできています。

 

 

パグの生活とケア

食欲旺盛で、うっかりするとおデブになってしまいます。食べさせ過ぎには気をつけて!そして、お散歩など適度な運動を心がけましょう。

 

ただし短吻種は高温多湿に弱く、呼吸困難に陥りやすいので、特に夏場は要注意。室内を適温に保つことが大切です。

 

冬の寒さにも弱いので、年中、エアコンはつけっぱなしに。電気代がかさむのはアタマが痛いですが、愛パグのためなら仕方ありませんね。

 

もうひとつ、日常生活で忘れてはならないのがお顔の皺やお耳のケア。いつも清潔に保ってあげましょう。

 

パグのかかりやすい病気

〜パグ脳炎は早期発見が大切〜

 

パグ脳炎、熱中症、鼻腔狭窄、気管虚脱、外耳炎、膿皮症、ドライアイなどとありますが中でも、パグ脳炎(壊死性髄膜脳炎)はその名のとおり、パグと、いくつかの犬種(マルチーズ、ヨークシャーテリアなど)にのみ見られる病気です。

 

主な症状は、てんかんによく似た発作や、歩行困難、視力の低下など。

 

原因は、まだはっきりわかっておらず、完治も難しい病気ですが、近年では早期発見・早期治療によって、進行を遅らせることもできるようになってきました。

 

万が一、発症してしまった場合でも決して諦めず、ドクターとよく相談してくださいね。正しい投薬を行えば、症状をコントロールし、充実した毎日を過ごせるようになるはずです。

 

うちの黒パグ

「ぴぐれっと」がやってきたのは、3年半ほど前。10歳になったばかりの頃でした。事情があって、前の飼い主さんとさよならせざるを得なかったのです。パパさん、ママさん、ポメラニアンのお兄ちゃん、小学生の弟くんに囲まれて賑やかに暮らしていたのに、突然、私と2人暮らしに。生活環境が激変して、さぞとまどったことと思います。

 

最初は部屋の隅っこで固まっていて、かわいそうでした。「すみっコぐらし」実写版か?というくらい…。
 

しかし、日が経つにつれ、しだいにパグならではの順応性の高さを発揮。ごはんもりもり、おやつパクパク。よく食べよく寝る。そして、寝ているときに、そっとお腹に手を近づけると、すかさずパッ!と片足を上げて「お腹撫でて〜〜」とアピールしてくれるようになりました。

 

ちなみに、「ぴぐれっと」という名前は、ポメのお兄ちゃんが「プーさん」だったのと、ルックスが子ブタっぽいところから名付けられたそうです。

 

 

うちの黒パグの性格は、、、

性格は、おっとりした次男坊気質というか、「永遠の弟キャラ」という感じ。我が家の先代フレブルくんが、武闘派の俺さまキャラだったので、対称的といえます(もしも一緒に暮らす順番が逆だったら、犬歴の浅い私にとっては、けっこうキツかったかもしれないなーなんて時々思います)。

 

とはいえ、個体差がありますから、一概にパグがフレンチよりおとなしい、と言い切ることはできませんが…。意外に頑固な一面もあるようなので、最初のしつけが肝心だと聞きます。

 

うちの黒パグのごはんは、、、

普段は物静かなぴぐちゃんですが、おやつへの執着はハンパない。目の色変えて飛びついてムシャムシャ…。

 

パグらしく食欲は非常に旺盛なのですが、季節の変わり目などは、少しムラがあるようで、たまに残してしまうことも。そのぶん、次の食事タイムに取り戻しているので、心配はなさそうですけれど。

 

ごはんは前のおうちと同じ銘柄のシニア用ドライフードに、ゆでササミや野菜、時々ウェットフードなどをトッピングしています。

 

昨年、体調を崩してからは、ヨーグルトやアマニ油もプラス。完全手作り食にするかどうか、悩み中です。
 

 

うちの黒パグのお留守番は、、、

引き取るに当たって、最大の問題は長時間にわたるお留守番でしたが、ペットシッターのお姉さんたちに力をお借りして、なんとか日々を過ごしています。

 

ここでもパグらしい順応性の高さが幸いして、何人ものシッターさんたちに懐いて、可愛がっていただいています。お散歩は、基本、朝晩2回。

 

フレブルに比べると運動量が少ないようで、時間も距離も短めです。トイレは室内でもできますが、お外のほうが気持ち良いみたい。散歩に出かけようとハーネスを付けると、しっぽをブンブン振って喜びをアピール。

 

そうそう、パグのしっぽを見ていると、その時の気分や体調が、とてもよくわかりますよね。

 

うちの黒パグの健康状態は、、、

うちに来るまでは、ほとんど病気知らずだったという、ぴぐちゃんですが、すでに13歳半となり、不調も出てきました。まずは甲状腺機能の低下。

 

あるとき、ぐっと元気がなくなり、歩き方もトボトボと寂しげになって、毛もバサバサ抜けてきて…。一時はどうなることかと思いましたが、甲状腺ホルモンをコントロールするお薬を飲み始めたら、症状は改善され、見違えるほど元気になりました。

 

しかし、昨年末には、口腔内に扁平上皮癌が見つかって、大手術。

 

幸い、早期発見で腫瘍は切除できたようですが、予断は許しません。

 

術後、エリザベス・カラーをつけてお留守番している間に、なぜかお風呂場に閉じ込められてしまうという事件も発生!どうやらカラーが引っかかってドアが閉まってしまったようです。

 

以来、カラーを外してからも、お風呂場に入り込めないようにドアをしっかり閉めておくよう気をつけています。

また、もともと後脚の関節がゆるいようで、少し足元がふらつくことがあったので、お医者さんのアドバイスで、お散歩前に屈伸運動をしたり、関節に効くサプリも飲んでいます。

 

 

 

最後に、、、

年齢を重ねるとともに、気がかりなことは増えていきますが、子犬とは違った可愛らしさもまた、増えていきます。

 

うちに来た時はまだ真っ黒だったぴぐちゃんのお顔も、かなり白髪まじりになってきました。そのごま塩顔がまた、なんとも愛おしいのです。

 

インスタグラムを通じて、シニア・パグのお友達もたくさんできました。まだまだ元気に長生きしてもらわなければ!

 

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