猫と腎不全

猫の死因の多くに挙げられる病気の1つである腎不全。腎不全には一気に症状が出るが治る可能性が高い急性腎不全と、高齢猫等に多く見受けられる慢性腎不全があります。実際には5〜6歳を超えた辺りから多くの猫は少なからず腎臓に損傷を持っているとも言われています。

猫がかかる腎不全の原因

A.腎不全とは?

まず、腎臓には大きく2つ機能があります。
①体内に巡る血液から老廃物を「濾過」して尿を作る機能
②作られた尿から、さらに必要な成分や水分を「再吸収」をする機能腎不全とは腎臓の約70%が機能不全になり、これらの腎機能が低下・消失してしまう状態を言います。この機能が低下・消失した状態が一気に進んでしまうものが「急性」、何年もかけ徐々に悪化していくものが「慢性」です。

b.何故なるのか?

何故、腎臓病になるのか?答えは明確には分かっていません。
年齢や環境、食事、個体差、過去の腎不全以外の疾患の有無、猫の種類などが関係する事もあります。老猫の場合は単純な老化が原因であったり、若猫の場合は先天性の疾患が原因である場合もあります。私の愛猫は残念ながら、先天性の嚢胞腎が大きく影響しており、加えて過去の異物を取り除く手術後に起こった腹膜炎が原因ではないかと診断されていました。

ただどの猫さんにも共通して言えることは「お水」をあまり飲まない動物だと言う事と腎臓の中にあるネフロンの数が少ない事です。

これは猫の祖先が砂漠で生活していたのもあり水を余り必要とせず生活出来ていた事が影響しています。その為、尿の濃度が濃くなりやすく、腎臓に負担がかかり腎不全になりやすいのでは?と考えられています。

またネフロンという器官は腎臓の老廃物処理機能の仕組みで大切な役割を担っています。人間だと腎臓1個の中に100万個、犬は約40万個あります。
これに対して、猫は約20万個しかありません。

猫の腎臓が健康な場合、ネフロンは全体の30%の利用で役割を果たします。ただ、一旦壊れると再生が出来ない機能でもあります。ネフロンの機能が落ちる、もしくは多く壊れる事で腎不全の症状が現れます。

腎不全の原因と症状 | Fanimal(ファニマル)

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猫がかかる腎不全の症状

腎臓は尿を作る以外にも大きな働きをしています。
血圧の調節、ビタミンDの活性化、赤血球を造るホルモンの分泌等です。その為、よく見られるサインとしては
・多飲多尿
・体重減少
・毛並みが悪くなる
といった変化が見られ、飼い主さんが気付く事が多いです。

そして、その他に
・嘔吐
・口臭の悪化
・食欲不振
などの症状がどんどん現れます。
その他、合併症等により症状も様々です。

この様に腎機能が低下してしまうとアンモニアに含まれる窒素化合物等が体外に排出されなくなり、尿毒症になる場合が多いです。
尿毒症になると今までの症状に加えて
・口内炎
・歯肉炎
等も見られ、ひどいと自分で水すら飲めない様になってしまう事もあります。

「腎不全の治療」へつづく>>

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