
男犬同士はぐくんだ友情 | 愛犬ジュウザのびっくり事件簿ー犬と好奇心を連れてゆく
こんにちは、Fanimalライターの金子&愛犬のジュウザです。
『北斗の拳』が好きな私としては、「強敵」と書いて「とも」、「漢」と書いて「おとこ」と呼びたいかっこいいわんちゃんとの友情の話をしたいと思います。
相性の問題じゃない?犬同士の友情

散歩のときに、にらみ合ってうなったり吠えたりしているわんちゃんたちを見かけますよね。
ジュウザもかつては強気なオスに出会うとオラオラ系に大変身。真ん丸の目をがんばってつり上げていました。
相性の問題と思っていましたが、最大の強敵Aくんへの態度を見ていると、複雑な理由がありそうです。
Aくんはマッチョ系大型犬。でも丸顔でかわいらしく、誰に対してもフレンドリー。ジュウザにもニコニコと笑顔であいさつに来てくれるわんちゃんでした。
しかし、ジュウザはAくんを見るたびに、蓑毛を逆立てて足を踏ん張り、ぐるる。精一杯の虚勢を張りつつ、カニ歩きで逃亡するのが習慣でした。
「来るなら来い!(でも来るな!)」と。かっこ悪い。
Aくんはフセをして待っていてくれたのですが。相手の飼い主さんによれば、Aくんは大型犬グループの中でも一目置かれる存在。歩くだけでみんなが道を譲るそう。実はすごい漢のようです。
ジュウザはAくんに会うたびに虚勢を張っていたのですが、あるとき突然、親しげに近寄りあいさつができたんです。
「ついに!」と思ってうれしくなりましたが、飼い主さんは悲しそうに「実は病気になっちゃってね」と。
強敵の不調を感じとり、労っていたのかもしれません。漢の友情を感じた出来事です。この絆を育んでいけたらと思っていましたが、しばらくしてAくんの訃報が届きました。
それから時が経ち、ジュウザは。このように不思議な関係を築けたわんちゃんは他にいません。
ジュウザがやっていたことは、虚勢を張ったりカニ歩きをしたりしていたくらいですが、もしかしたらわんちゃんにしかわからない深い交流があり、得難い出会いだったのかな、と思います。
※画像はイメージです。


イラスト:影山直美
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